仕事に嫌悪感を抱き、自己肯定感の低い自分にとって必要な本でした。
~人間関係の鍵は、自己肯定感にあった~ 加藤隆行著
※ブログ内で本書を一部抜粋しているが、抜粋の仕方で誤った解釈になっている可能性がある。あくまで、個人的に思ったことを書いているので、気晴らし程度に見ていただきたい。
※気になった方は是非とも本書を手に取っていただきたい。
本との出逢い
僕はこの本のタイトルを見た瞬間、飛び跳ねた。というのも、僕は一年半弱の期間、長期インターンの経験があるのだが、その当時は常に仕事に行きたくないと思っていたからである。それからというものの、バイトもインターン、仕事というものそのものに嫌悪感を抱いていた僕は現在、就活も中途半端に進めている。そして、そんな現実に向き合えていない自分に対し、自己肯定感が低くなっているのも確かである。そんな自分をアップデートし、仕事と向き合うには、この本はうってつけなのである。
自己啓発本というと、ビジネスで一般では考えられぬほど成功している方々の思考や習慣が記述されているイメージであったが、この本はタイトルにもある通り、会社の休職の経験がある著者が書いているという点で、敷居が低い。さらに、Amazon Primeに入っている方なら、Kindleアプリ内のPrime Readingのカテゴリに存在する本なので、実質無料で読めるので、かなりお得である。
序章
実際の仕事の悩みの種を紐解いていくと、もちろん、仕事ができないという理由もあると思うのだが、仕事は人と人との関わりで形成されているからこそ、人間関係に行きつくのではないだろうか?下記、具体的な悩みの例を挙げてみた。
・他人の評価が気になって、本当の自分を出すことができない。
・同期の成功を素直に喜べず、激しい嫉妬や劣等感を覚える。
・仕事を教えてもらいたいが、忙しそうでなかなか上司に言い出せない。
上記のように人間関係が絡んでくることは間違いないようである。一見すると解決が難しそうな悩みであるが、このような悩みは自己肯定感で解決できるというのである。
第一章:自己肯定感が人生を決める
自己肯定と自己否定の説明
自己肯定感とは、自分を肯定する感覚、今のありのままの自分でOKを出せるかということである。
自己否定は自分は最低なやつだと思うことにとどまらず、人と比較して劣等感を覚え、頑張らなければと自分にプレッシャーをかけて生きこんだり、世間や他人の目を気にして自分の考えや想いを抑えること、謙遜することなども自己否定に繋がっているのである。
自己否定の2種類のタイプ
➀反抗タイプ
周囲からの反応に対し、他人に反抗する。他者からの肯定がもらえないからこそ、怒りや権威を使い、人から奪ってでも肯定を手に入れる傾向にある。
➁悲観タイプ
自分が存在すること自体に罪悪感を覚える。他者からの肯定の受け取り自体を拒否する。人間関係において自己犠牲をすることで、自分の価値を見出そうとする。
反抗も悲観も戦闘状態や服従状態にいるため、いつも自分を脅かす敵が周囲にいる。さらに自己否定していることから、自分さえも敵となる。そんな状況の中、自己肯定感を取り戻すためには、自己肯定癖をインストールすることが必要なのである。
第二章:自分を大切にするってどういうこと?
大事なことは否定する自分さえも肯定することである。まずは「ダメでいい」と肯定する。注意すべきこととしては、急にポジティブに考えることにシフトすると、ネガティブな感情を否定してしまう傾向にあることだ。肯定することを最優先に取り組む。具体的に自己肯定感を取り戻すには、下記の三つの習慣があるそうである。
自己肯定感を取り戻す3つの習慣
➀いつも自分をねぎらう
毎日、起きるのが嫌だ。でも、それでも仕事に遅れないように起きているの偉い。
➁自分にOK癖をつける
あいつムカつくなぁ~ムカついていることに気づいているだけでOK
③ネガティブ感情だからこそ肯定する
仕事のプレッシャーが怖い。怖いって思っているんだなー、それでいい!
上記、具体例とともに紹介したが、日頃から自分に素直に感じた感情がネガティブなものであったりすると、すぐにその感情を否定しがちであるが、その前に素直に受け止め、認めるということが大事であるらしい。
第三章:「思い込み」は大いなる勘違い
自己否定の人が手放せない3大思い込み宗教
自己否定が癖になっている人は思い込みが激しいらしい。その中でも、大きく分けて三つのタイプの思い込みをすることが多いそうである。
➀いけない教「ダメな自分だから、○○してはいけない」
➁できない教「○○できない自分は嫌われる」
③がんばり教「もっともっと頑張ねば」
これらは頭の中の空想の世界でできた全くの勘違いである。こうした思い込みに縛られ、劣等感に苛まれている人は自分の劣等性ばかりに注目してしまい、自分に優越性があることに気づいていない。
自分の優位性に気づくこと
自己否定から離れる方法の一つとして、自分の優位性に気づくことが挙げられる。「得意なこと」は自分で自然にできるため、当たり前すぎて、それに価値があることすら気づいていない。「コツコツ作業できる」、「データ集計できる」、「笑顔で周囲を元気にできる」、どんなに小さな簡単なことでも、できるということに誇りを持ち、劣等感を断絶するべきなのである。褒められても、変に謙遜することはいらない。素直にありがとうと受け取り、自分をほめることが重要なのである。
隠れ完璧主義からの脱却
完璧主義な人ほど、タフで自己肯定感に溢れていると思われがちだが、実際は真逆なのだ。完璧主義は完璧を目指す人ではなく、不完全な自分を認められない臆病な人のことなのである。自己肯定感が低いと思っている人は実は隠れ完璧主義なのかもしれない。該当する人はできない自分、不完全な自分を認めることで、完璧な理想の自分を追い求めることをやめた方がいいのかもしれない。劣等感はさらしたもんがち。逃げでなければ、わがままでもない。人に自分の弱みをさらすと周囲が助けてくれて、上手くいくことに繋がるであろう。とっとと隠れ完璧主義はやめよう。
とっとと我慢弱い人になる
”良い我慢”は我慢の先に自分が目指すものが明確に存在したうえで、自分の意思でここは我慢のしどころだぞと一時的にするもの。”良くない我慢”は我慢の先に自分が目指すものがなく、人目や世間体を気にして、漠然といつもしているものなのである。多くのひとが”良くない我慢”をしている可能性があるので、振り返ってみるのがいいのかもしれない。
「幸せは目的ではなく、その旅路。我慢の先に幸せがあるのではなく、我慢さえも幸せなのである。」
第四章:肯定で繋がった「協力の世界」へ
他人を肯定する
至極当然ではあるが、他人にOKを出すとは、その人と戦わないことに繋がるのである。そのため、職場で他人を肯定することは、仲間意識をつくり、戦場から解放されることになる。自分が攻撃されている、危害を加えられていると被害妄想を広げて、周囲を敵だと思い込んでいるだけなのかもしれない。他人との友好関係を結び付けるには共感してあげることが重要である。あくまで、共感はしても同意はしなくていい。共感は相手の想いや考え理解し、肯定することであり、自分も相手の想いや考えに乗っかり完全に同意することは必要ないのだ。まずは「そうなんですね、わかります」と言ってみる。そうしたら、勝手に相手を理解し共感する思考になっている。
「悪いとこ探しの達人」だった僕
作者自身、人の悪い部分ばかりを見ていたから、会社生活が上手くいかなかったと振り返っている。人の悪い部分を見つけては指摘し改善させようとする。一方的なやり取りで、人によっては受け入れてくれず、いつしか反発し合う関係にまで発展し、人間関係がどんどん悪化していく。作者自身、他人の悪いところを指摘し優越感に浸る節があったそうである。
「いいとこ探しの達人」へ
上記のように、人の欠点ばかりにフォーカスする作者であったが、もとはといえば、会社という環境は「やれ昇進だ」、「やれ成果主義だ」、「やれボーナスの査定だ」といた競争社会にあるので、嫉妬や劣等感が刺激され褒めづらい。そのような環境であっても、相手を味方だと信じて敢えて褒めることができるかどうか。お互いを認めて褒めて応援する人のところに、人や才能は集まってくる。身近な人を見てもらえれば分かる通り、大きな成功を集める人、人を使う器のある人は、大抵の場合、人のいいところを認めて褒めて応援している方が多いはずである。競争環境であったとしても、自身と周囲の関係性の構築や組織の成長を考慮すれば、自ずと人を褒めることができるはずである。
プレッシャーの高い仕事を任された時
まずは、やるべきことをノートに書いて、考えること、解決すべきことを明確化すべき。仕事の全体像、目標の明確化、今やれることの整理、不確定なことの整理、現時点の課題などを書き出す。人は見えないものに恐怖を感じるもの。不安で膨らんでしまった妄想を明確化することで、「なんとかなりそう」と思えるようになってくる。デカルトは言った。「困難を分割せよ」ビル・ゲイツは言った。「問題は切り分けろ」
最後に
僕は心の底から楽したい生き物で、大変で辛い仕事からは避けて現実逃避するような人生を送りたいと常日頃から考えていた。しかし、現実問題、そんなことはできない。社会がベーシックインカム制度を取り入れて、政府が保証する賃金だけで生活できるような世界が来ない限り…結局のところ、仕事とは向き合わなければならない瞬間が来る。その際に、仕事が嫌だ嫌だ嫌だ…と受け入れるのを拒否し続けていても、何も進展しない。まずは仕事が嫌な自分を受け入れる。それから、仕事で自分ができることを褒め、少しでも自信をつける。できないことは書き出してみて考えるべきことと考えなくてもどうしようもないことに分割する。それだけで拒否し続けるよりかはだいぶ進歩するのではなかろうか?今まで書いてきたことを書くだけで満足することなく、実践にまで落とし込まなければ意味はないですね…
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孤独なエンタメ好きの新卒一年目が呟いています。
日常の何気ないシーンを切り取ってます。
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