僕はジブリ映画「魔女の宅急便」で流れているサントラの「海の見える街」が大好きだ。大好き過ぎるが故に、下記画像のようなプレイリストを作成してしまうほどだ。
今も「海の見える街」を聴きながら、この文章を書いている。ここで皆さんに注意していただきたいことは、「海の見える丘」ではないのだ。「海の見える街」なのだ。私はいつも丘と言いそうになってしまう。余談はさておき。
ここまで書いた通り、私は「海の見える街」を愛してやまないのであるが、ジブリ映画「魔女の宅急便」を一切見たことがないのである。衝撃の事実である。恐らく、いや、確信に近いのだが、私は「魔女の宅急便」を見ていない人の中で、世界で一番「海の見える街」を聞いている人なのであろう。
「魔女の宅急便」は金曜の夜9時から放送される日本テレビの番組、金曜ロードショーで夏のジブリ特集などで、幾度となく放送されているはずだ。なのに、見たことがない。僕が勝手に思っている「魔女の宅急便」の認識としては、魔女見習いのキキみたいな名前の女の子が、一人前になるために、街で宅急便のアルバイトをしながら、一人暮らしを始める成長系ストーリーであると思っている程度だ。恐らく、パン屋の主人、主婦や、眼鏡をかけたイカした金髪の男の子、主人公キキを支える黒猫なども出てくるのであろう。ストーリーとしては、何かしらの危機に仲間と乗り越え、笑いあり感動ありの作品なのであろう。
「海の見える街」は毎日のように聞いているし、今後も定期的に聞くのであろうと思う。しかし、「魔女の宅急便」は今後、見ることはないのであろうと思う。見たことによって、劇中で「海の見える街」が使われるシーンが分かってしまい、私の抱いているイメージや解釈が変わってしまうのが怖いのである。そう、私は2019年のM-1でかまいたちが披露した「トトロ」のネタを「魔女の宅急便」バージョンで現実で体現したいのかもしれない。正確に述べると、私は2019年のM-1グランプリにてかまいたちが披露したネタの"トトロを一回も見たことのないことを誇る人"に似た心境で、久石譲さんが手がけた「海の見える街」という偉大な楽曲を聞いたことはあるけど、実際に映画は見たことないということを自慢したいだけの痛い人間なのであろう。
では、これほどまでに虜になっている「海の見える街」の魅力は一体何なのであろうか？音楽センス知識ともにゼロの私が何となく理由を考えてみた。
壮大な景色を映し出す圧巻のスケール。
浅薄な考えと感性を持つ私である。この一言に全てが集約されているのであろう。イントロからもう引き込まれる圧倒的世界観。未知なる美しい新しき世界へ誘われるかのような情景を浮かべる。具体的にはヨーロッパ地中海の街並み。これは金曜ロードショーなどのCMやサントラのジャケットの写真などから断片的に記憶している魔女の宅急便から思い描いた景色なのであろう。緩急のあるメロディーで新たな世界へ旅立つ期待と不安が混合した気持ちを一瞬で提供してくれる。流石、久石譲様。ジブリ映画の久石譲様、ディズニー映画のアランメンケン様。ハリウッド映画のジョン・ウィリアムズ様。この三巨匠は映画音楽を語る上で絶対に外せないであろう。ここまで長々と魅力について書いたが、かまいたちのネタを現実で体現したいという痛い側面も無きにしも非ずだろう。俺、「海の見える街」毎日聴いてるけど、「魔女の宅急便」見たことないんだぜ。と言いたいのであろう。中学生レベルで呆れてしまう…
ここまで虜になった「海の見える街」。私は現在、世界でたった1人の「魔女の宅急便」を見たことないけれども、「海の見える街」を頻繁に聴き続けている男であろう。今後もこの記録は伸ばし続けていきたいと思う。
さらには、「海の見える街」を聞くだけでピアノが演奏できるようになった世界でたった1人の男にもなりたいと思っている。ピアノ演奏が実現できるのは老後となると思うが…今後も私と「海の見える街」と「魔女の宅急便」の関係は浅く長く続いていくのであろう…あなたも「海の見える街」に取り憑かれてみては？
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